昨日のさいたまスーパーアリーナ、大体の試合をDANGANの古澤マネージャーと観戦していました。
「ボクシングの良さが詰まった興行ですね。」
試合の最中、古澤さんとそういった言葉を交わしながら、
前日計量時から始まるこの興行自体の格式と、余計な演出のない剥き出しのリアルさ、
またそれに対して自分達がプロモートする興行についてなど、色々な話をしていました。
自分が携わっているこの競技の頂上がここだということに、勝手ながら誇らしく感じていました。
が、
そんな気分に浸っている中、八王子中屋ジムの試合の出番はまだ来ていません。
というのも自分達は予備カードでの参戦だった為、その出番を待ち続けていたのです。
セミのWBO世界フライ級タイトルマッチが架橋に差し掛かかりそうな7回終了時、
控室ではメインの後に予備カードが行われると、1度は告げられていました。
しかし、その後すぐにセミが終了したこともあり、何と特大メインイベントの直前に試合をすることになりました。
こんなことってあるんだな、と、思っている間に気づけば選手はリングの上、
周りを見渡せば満員の会場、トイレ休憩には皆行かなかったんだね。
開始ゴングが鳴ると同時にお互いが攻め立て、気づけばウチの選手が初回TKO勝利。
ああ、こんなこともあるのだな、と思いつつ、予備カードとしての役目を果たした選手に感謝しました。
さぁ、これからインイベントが、日本ボクシング史上最大の挑戦が始まる。
言いようのない込み上げてくる感情をどうにか抑えている自分をよそに、世界ミドル級2冠王座統一戦のゴングが、
とうとう、とうとうゴングが鳴らされました。
僕は熱狂の中の一人となりました。
!!!
!!
、、、
、、、!!
、、、、、
観戦している者の所作、それを清く正しい道へと導くようにして終わった後、
自分達は放心した気持ちも落ち着いたところで荷物を持ち、駐車場へと向かいました。
すると、ちょうど同じく帰路にいた横浜光ジムの石井会長と、この夜、セミセミの大舞台で精魂尽きるまで戦い抜いた光ジムのチームと顔を合わせました。
歩きながら会話を交わしました。
「もう何に対してかわからなかったのだけれど、両王者がリングに上がった時、既に泣いてしまそうになりました。」
と話すと、石井会長も同じ気持ちだった、と、そして、
「何というか、感動という言葉ではチープになってしまうくらいの、言いようの無い感情で、、凄い興行でしたね。」
それを聞いた時、或いは自分達は素晴らしかったメインイベントのみでなく、この終結した興行自体、そこに行き着くまでの道のりに思いを馳せていたのかもしれないと感じました。
物凄い興行だった、
言葉にならない感情を落ち着かせることも出来ず、僕らはそれぞれの家路につきました。
興行はプロモーターの決意や意志がそのままそこに投影される、そして選手がそれを形にする、本当にそう思いました。
帰りの車で父と話していた時、以前、父がこの競技を始める人たちへ向けて書いた言葉を思い出しました、
「物凄い世界が待っているから、、」
本当でした。
そこに向かって今日もまた地道な活動して行きます。
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