杉本了、松田博明、それぞれの復帰戦
(撮影:こんどうさん)
【58.0kg 4回戦】
杉本 了(5戦1勝4敗/八王子中屋)
vs
粟田 祐之(1戦1勝1KO/KG大和)
結果…判定負け 0-3(37-39,38-39,38-39)
(撮影:こんどうさん)
【65kg契約 4回戦】
松田博明
(8戦2勝4敗2分/八王子中屋)
vs
竹内 護
(8戦2勝4敗2分/ヨネクラ)
結果…判定勝ち2-1(39-38,37-38,39-38)
先日行われた、杉本了、松田博明の五年振りの復帰戦は、勝利と敗北をそれぞれが経験する結果となった。
4月19日、先に試合を行ったのが58キロ契約で戦った杉本。
初回、久方ぶりの試合の雰囲気に慣れる為に、杉本はジックリとリングを動いて見せた。1勝1KOの対する粟田はサウスポースタイルからボディを積極的に攻めてきた。
2回に入ると杉本が左右のコンビネーションで自分のリズムを作り、試合の感を取り戻してきた。逆に相手は肩で息をし始めている。
しかし、相手の左ストレートを受けた杉本は目を負傷し、勢いに乗ることができず、最終回を迎えた。その最後は打ち合いの中、相手のスタミナ切れに対して気迫で上まった杉本がこの回のポイントを奪った、かに思えたが、結果は37-39,38-39,38-39、3−0の判定負けとなった。
ドローとも見えた試合内容だったが、途中で相手の好打をうけてしまったこと、それが今の杉本たる所以だったのかもしれない。が、しかし、5年前に見せたことがなかった冷静さと、5年ぶりとは見えなかった試合運び、長い空白を経て一人のボクサーの成長を感じさせた試合だった。
杉本の悔しい敗戦から3日後の4月22日、松田が65キロ契約で同じ後楽園ホールで戦った。
初回は静かな立ち上がり、相手の竹内がジャブ、ストレートを売ってくれば、松田はボディを返してお互いに距離を保った。
2回から松田がボディをせめて、上へとパンチをつなげ、主導権を握った。更に3回もフックを効果的に当て、余裕を持って回を重ねていった。
だが最終4回、撃ち合う中で相手の右フックを痛打されると、松田の膝が砕けてしまう。しかし、松田は更に撃ちあって盛り返し、試合は終了。39-38,37-38,39-38の2−1の判定で復帰戦を勝利で飾った。
試合の運びから結果は必ずしも割れる判定であったとは思えなかったが、それは積極性が前面に出ていなかったからではあるまいか。松田の実力を知る者にとっては、5年の不在期間を忘れさせるほど、彼にすでに期待を寄せていた。だからこその厳しい叱咤激励が彼の試合に飛んでいたのだと思う。
それぞれ5年の歳月を経て復帰した二人、片や敗北はしたが成長を見せた者、片や勝利はしたが成長を見せられなかった者。
しかし結果は現時点での二人に評価を下した。ただ、それはあくまでこの日の瞬間のみのことだ、という見方もできるくらいの経験を5年の間に彼らは積んでいると思う。肝心なのはこれを如何に次に繋げるかである。
彼らはまた経験を積んでいく、その次に向かって。
それぞれの復帰戦、応援に駆けつけてくださった皆様、どうも有難うございました!
(撮影:こんどうさん)
【58.0kg 4回戦】
杉本 了(5戦1勝4敗/八王子中屋)
vs
粟田 祐之(1戦1勝1KO/KG大和)
結果…判定負け 0-3(37-39,38-39,38-39)
(撮影:こんどうさん)
【65kg契約 4回戦】
松田博明
(8戦2勝4敗2分/八王子中屋)
vs
竹内 護
(8戦2勝4敗2分/ヨネクラ)
結果…判定勝ち2-1(39-38,37-38,39-38)
先日行われた、杉本了、松田博明の五年振りの復帰戦は、勝利と敗北をそれぞれが経験する結果となった。
4月19日、先に試合を行ったのが58キロ契約で戦った杉本。
初回、久方ぶりの試合の雰囲気に慣れる為に、杉本はジックリとリングを動いて見せた。1勝1KOの対する粟田はサウスポースタイルからボディを積極的に攻めてきた。
2回に入ると杉本が左右のコンビネーションで自分のリズムを作り、試合の感を取り戻してきた。逆に相手は肩で息をし始めている。
しかし、相手の左ストレートを受けた杉本は目を負傷し、勢いに乗ることができず、最終回を迎えた。その最後は打ち合いの中、相手のスタミナ切れに対して気迫で上まった杉本がこの回のポイントを奪った、かに思えたが、結果は37-39,38-39,38-39、3−0の判定負けとなった。
ドローとも見えた試合内容だったが、途中で相手の好打をうけてしまったこと、それが今の杉本たる所以だったのかもしれない。が、しかし、5年前に見せたことがなかった冷静さと、5年ぶりとは見えなかった試合運び、長い空白を経て一人のボクサーの成長を感じさせた試合だった。
杉本の悔しい敗戦から3日後の4月22日、松田が65キロ契約で同じ後楽園ホールで戦った。
初回は静かな立ち上がり、相手の竹内がジャブ、ストレートを売ってくれば、松田はボディを返してお互いに距離を保った。
2回から松田がボディをせめて、上へとパンチをつなげ、主導権を握った。更に3回もフックを効果的に当て、余裕を持って回を重ねていった。
だが最終4回、撃ち合う中で相手の右フックを痛打されると、松田の膝が砕けてしまう。しかし、松田は更に撃ちあって盛り返し、試合は終了。39-38,37-38,39-38の2−1の判定で復帰戦を勝利で飾った。
試合の運びから結果は必ずしも割れる判定であったとは思えなかったが、それは積極性が前面に出ていなかったからではあるまいか。松田の実力を知る者にとっては、5年の不在期間を忘れさせるほど、彼にすでに期待を寄せていた。だからこその厳しい叱咤激励が彼の試合に飛んでいたのだと思う。
それぞれ5年の歳月を経て復帰した二人、片や敗北はしたが成長を見せた者、片や勝利はしたが成長を見せられなかった者。
しかし結果は現時点での二人に評価を下した。ただ、それはあくまでこの日の瞬間のみのことだ、という見方もできるくらいの経験を5年の間に彼らは積んでいると思う。肝心なのはこれを如何に次に繋げるかである。
彼らはまた経験を積んでいく、その次に向かって。
それぞれの復帰戦、応援に駆けつけてくださった皆様、どうも有難うございました!
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