3月9日(火)MG-1 ~W東洋太平洋タイトルマッチ/OPBF東洋太平洋フライ級タイトルマッチ
60.7kg 8回戦 後楽園ホール
丸山伸雄
5回TKO勝利
熊野和義(宮田/ライト級10位)
5回、熊野選手の身体が崩れ落ちると、レフェリーはカウントを始めました。
その時、丸山君はニュートラルコーナーでその熊野選手の姿を睨みつけるようにして待っていました。
「こっち見ろー!」
セコンドがそんな丸山君に叫ぶ中、カウントが8を数える所で彼もようやくセコンドを一瞥しました。
その後、丸山君が相手の状態をしっかりと確認し、怒濤のフックを相手に浴びせると、レフェリーは丸山君を抱き、その猛攻を止めました。
5回TKO勝利、彼は自陣コーナーによじ上ると両手を広げガッツポーズを決めたのです。
今回の試合に当たり、丸山君は言っていました、
「ああ、丸山は強くなった、そう言われるような試合を見せたいです。」
あるいはその言葉が過去の自分とを比較していたものだったとすれば、それは去年の2月、彼が日本ランクに初挑戦した松崎選手との一戦だったのかも知れません。
その日、丸山君は終盤相手からダウンを奪っていました。しかしその後つめる事が出来ず判定は悔しいドロー、今一歩ランクには届かなかったのです。
しかし、あの時は実力不足だったとも彼は言いました。ランカーになる為にはもう少し力が必要なのだと実感していたのです。
あれから1年、長く試合を行えなかった時期もあましたが、彼は自分をもう一度鍛え直し、明確な作戦を立て、そしてなにより強くなった事を証明する為に試合へ臨んだのです。
「デビューするまで時間がかかった。」
丸山君に対し、以前中屋会長はそう言っていました。しかし、そこから彼は時間をかけて一つ一つ積み重ねる、という彼の流儀を身につけて行ったのです。
試合後、控え室でインタビューを受けていた丸山君は最後の方で声を詰まらせ中々言葉を出すことができないでいました。
しばしの沈黙後、彼の目にたまっていたものが溢れてきた時、彼が今まで積み重ねてきたものが今日、ようやく溢れ出てきたのだと感じました。
日本ランカーとして、丸山伸雄は新たな成長を見せてくれるでしょう、少しずつ、少しずつ、でも確実に。
■ 丸山選手から応援して下さった皆様へ
「このたびの試合、勝利することができました。
本当に今日までボクシングを頑張れたのは皆さんの応援と支えがあったからだと思います!
ボクシングで強くなることはもちろんですが人間としても成長できるよう自分に挑戦していきます。
また次の勝利目指し頑張ります!ありがとうございました。」」
■ 動画をUPしました。
2010.3.9 丸山伸雄1(携帯用)
2010.3.9 丸山伸雄2(携帯用)
■ 写真提供:こんどうさんの写真館「丸山伸雄 ランカー挑戦」
↓他にも沢山の写真がUPされています。
携帯で見られない方は、写真の枠の中をクリックすると見られます。)
(C)kondousanbox
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■ 東日本ボクシング協会公式携帯サイトボクシングモバイルの試合速報(有料)にも、試合内容と画像がUPされています。(無料ページもあります。)
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