(暗闇と灯りに思う、失う事、得る事を、、)
昨日15日、計画停電の第2グループに入っております八王子中屋ジムは、予定の時間より短い18:50~21:00の間、停電となりました。
予定より少し後れて始まった停電、ジムでは用意をしておいたローソクで練習を続けていました。
高知出身の会長曰く「坂本龍馬もローソクに火をともして試合を行なっていたんだ。」とのこと。
しかし時代が違うとも、変わらぬものがある。
そこでひたむきに鍛錬を繰り返す者達の、その姿です。
今、日本は自分達が想像できないほど、大きな苦境に立たされているのは間違いありません。そう遠くはない場所で起きている大きな災害。その先にある生活への不安。何よりたった今おかれている自分達の状況はもはや楽観視はできるものではなく、極めて厳しいものなのだと感じております。
そんな中、自分達が今できること、それは”自分らしく生き抜く”という事なのかもしれません。
ローソクの火のもと練習をしていた選手が言いました、
「何だか普段考えない事を考えるようになりますね。」
そうなのかもしれません。またあるいはそんなときに考える事こそ、本当は普段の中で考えなくてはならない事でもあるのではないでしょうか。
僕らは今”死”の可能性を突きつけられた事で、”生”を見つめ直しているのだと思います。
ならばそんな形で見つめる”生”にどんな答えを見出せば良いのか、それこそが”生き抜く”という事であり、どう生きるのか、という事が”自分らしく”という事なのだと思います。
自分勝手にという意味ではなく、同じ目標を目指す中、それぞれがそれぞれの道で、しかし同じ方向に向かって進む。その術は無限であり、僕らはそれを強く各々が考えなければならないのではないか。
現実問題として今、最も苦しい状態なのが東北の方々です。きっと僕らのように東京に住んでいる人間達とは、比べ物にならないくらいの不安と苦しみの中で今を生きているのだと思います。
そんな人達の為に自分達は何ができるのか、と言えば現時点ではそれほど多くの事は出来ないかもしれません。きっと今はその救済の道のプロにゆだねるべきなのだと思います。自分達には、自分達で、自分達にしか出来ない事、やらなければならない事がある。それをやり続ける事で、初めて彼等に届けられるものがある、そんな気持ちを今、感じています。
目の前の事をやりきれないで、やり続けられないで、何を被災地の人達に出来るというのか?
一時的な感情だけで物事を捉えるのではなく、出来るだけ今まで自分が続けてきた事を糧とした決断で、物事を見なければならないのだと思います。
だからこそ自分のやるべき事を続けられる状況が僅かでもあるのなら、それを実行しなければならないと思います、自分らしく、強く生き抜く為に。
僕らは被災地の方々に勇気を与えなければならない、と皆で強く願うのだけれど、実はそれ以前に彼等に与えられている気がします。彼等が見せる生き抜く姿に生と死、生きる物が持つその両側の意味を。
既に僕らは与えられている。だからこそ僕らは必ず返さなければならない!そのためにも明日からの1日、その先も頑張り続けます!
この記事にコメントする
- ABOUT
八王子中屋ジム情報満載のブログです!