5月19日(木)に行なわれた「東日本大震災チャリティー 5月19日『ボクシングの日』ファン感謝イベント」。
そのメインイベントである「東洋太平洋&日本 S・ウェルター級Wタイトルマッチ」にチャーリー太田選手が出場しました。
イベントの一つ「キッズボクシング教室」には、八王子中屋ジムからも9才の守谷仰生(こうき)君が出場。
他のキッズボクサー達と一緒に、リング上で元世界チャンピオン達の指導を受けました。
また、先に行なわれたチャンピオンカーニバルの三賞受賞者の表彰式も行われました。
敢闘賞として、1月8日の日本ライト級タイトルマッチ で中森宏選手(平仲ボクシングスクール)に勝利した荒川仁人チャンピオンが表彰されましたが、現在メキシコ修行中のため、筒井マネージャーが代理でリングに上がり荒川選手からのメッセージを読み上げました。
■荒川選手からのメッセージです。
「(前半とても丁寧な挨拶ですが、省略)…今現在、自分はメキシコのグアダラハラにてトレーニングに励んでいるため、今日この授賞式に出席出来ませんでした。
受賞させて頂いた方々の思いに対して大変失礼な行為ではありますが、次回ここ、後楽園ホールのリングに立つ6月13日の防衛戦では、成長した姿を見せる事を誓い、受賞の挨拶とかえさせて頂きます。
有り難うございました。」
他にも色々なイベントが行なわれ、そしていよいよメインイベントの始まりです!
東側バルコニーには、お馴染みのチャーリー応援幕の隣に、新しく立ち上げられた「八王子中屋ジム後援会」の応援幕が!
「合い言葉は『われら後援会とともに 世界チャンピを目指そう!』」と書かれてあります。
後援会の皆様、有り難うございます!(写真提供:こんどうさん)
【東洋太平洋&日本 S・ウェルター級Wタイトルマッチ 12回戦】
チャーリー太田(東洋太平洋&日本S・ウェルター級チャンピオン/WBA世界同級9位位/八王子中屋/18戦16勝11KO1敗1分)
vs
湯場 忠志(挑戦者 東洋太平洋S・ウェルター級6位/日本同級1位/都城レオスポーツ/46戦38勝28KO6敗2分)
結果…9RTKO勝ち
大熱戦再び、チャーリーVS湯場
あの大熱戦となったタイトルマッチから、チャーリーは一つの防衛を重ね、湯場選手は難しい難敵を前哨戦で退けました。
そしてボクシングの日という特別な舞台で、たった一つのプロ公式戦、本当のメインイベントとして行なわれる事が決定した二人の対戦。しかし、そこで起こったのが、大災害となった東日本大地震でした。
その後、余震、原発問題と日本全土が大きく揺さぶられ、不安な日々を送る中、それでもなんとか自分達の日常へ戻るべく、皆が日々努力を重ねてきました。
本来ならば、ボクシングの過去を掘り起こし、今を見つめ、その先の未来へ繋げる、そんなイベントとなったであろう『ボクシングの日』の中でチャーリーと湯場選手は戦うはずでした。
そんな中で、行なうタイトルマッチは特別な事であり、両選手誇らしくもあったかもしれません。後にこの試合は日本ボクシングの歴史にも必ず刻まれるものとして選ばれた1戦でもあったのです。
しかしこの震災により、ある種、催す形が変わりはしました。でも、あるいは彼等はそれゆえ、前回以上の激しくも、見るものを興奮させる、本物のボクシング、というものを見せてくれたのかもしれません。
「東日本大震災チャリティー」と改め冠し、多くの歴代王者、ボクシングファンが集まったこの日の後楽園ホールで、王者、挑戦者、最高の試合を魅せてくれました。
その初回、挑戦者らしく、積極的に前に出て来たのは湯場選手でした。開始から上下に、あらゆる角度から、あらゆる種類のパンチ、得意の左で攻めて来ました。
この一戦に懸ける意気込みが十分に伝わる、ブローを受けつつ、チャーリーはしっかりと長い両腕でブロック。そしてこの回、残り10秒に差し掛かる頃、チャーリーの放った右で湯場選手は左眉をカット。ポイントは取られながらも、緊張感ある攻めを見せます。
しかし、それでも湯場選手は果敢に左のパンチを軸にして、試合を展開。ブロックで凌ぐチャーリーを尻目に、その多彩な左は湯場選手に前半4回までのポイントを与えました。
OPBFルールによる中間採点 4回 39−37ニ者 40−36一者 3−0で湯場選手
力を押さえていたとは言え、チャーリーは湯場選手の左に中々順応出来ていませんでした。しかし、5回、中盤に入ると試合に新たな展開が見え始めて来ました。
少しずつプレッシャーを強めるチャーリーはトリッキーな動きを交え、パンチの数を増やして行きました。それに対して、変わらず左を打ち込む湯場選手。
もっと来いと自らの胸を叩くチャーリー、応えるように吠える湯場選手。二人に促され会場のボルテージがどんどんと上がって行きました。
そうしてじわりじわりとにじり寄るチャーリー、手数よりも足数が増えてきた湯場選手は8回を迎えました。
この回、更にプレッシャーとともに攻撃的になったチャーリーは、残り10秒の柏手が鳴り響くと、左フックを当て、右ストレートを湯場選手の顔面へ直撃させました。そして同じコンビネーションを続けて痛打した所でゴング。よろめき自陣に戻る湯場選手にダメージの深さが現れていました。
そして2回目の中間採点 8回 76−76 一者 77−76一者 77−75一者 2−0で湯場選手
このインターバル時について、湯場選手はチャーリーから受けた最後の右のパンチで記憶が飛んでいたと試合後語っていたそうです。そして更に6回に顎を既に痛めていたとも語っていました。
そうした中、ポイントは湯場選手のリード、しかし確実に追いつめて行ったのはチャーリー、二人は終盤の9回に突入していきました。
そのファーストコンタクト、チャーリーが攻め立てた所、湯場選手が防戦一方になる中、青コーナー側からタオルが投げ入れられました。
ポイントの上で逆転勝利のTKOでチャーリーが両タイトルを防衛となりました。
試合後、勝利者コールを受けるときチャーリーは湯場選手も讃えるようにして一緒にリング内を歩き回りました。
今回の試合に絶対の自信を持ち、自分は前回以上に更に強くなったと自負していた中、湯場選手も同様に前回以上に強くなっていた事への尊敬の念だったのだと思います。
しかし前回と比べ、変化していた事はありました。
前回、たくさんの観客に見守られる中、行なった試合ではその大多数が湯場選手を支える声でした。その声はあるいは彼の長いキャリアで得た仲間達という意味で、彼の歴史とも呼べたのかもしれません。
そんな中、何とか勝利を得た前回から、この日の対決。その観客の声にはあるいは選手達の成長以上のものを感じさせました。二人ヘの声援が5分5分に近かったのです。
それは、まだキャリアの浅いチャーリーではありますが確実に彼の歴史も積み重なっている、とも言えるのかもしれません。
この日の試合、まだチャーリーは日本に敵無し、と宣言できる所までのパフォーマンスをしたとは言えません。しかし、年内でそれを宣言出来る所にまで上り詰める決意は持っています。
近く発表されるであろう、次の試合を皆さんもまた楽しみにしていて下さい。
今回のメインイベントを任せて下さった東日本ボクシング協会、JBCの皆様、多くの世界王者の方々、そして湯場選手、誠にありがとうございました。
そして何より、ボクシングを大切に思ってくれているファンの方々本当にありがとうございました!
これからも精一杯がんばりますのでチャーリーを始め、日本ボクシングへの応援よろしくお願い致します!
■動画をUPしました。
【入場】携帯用動画はこちら
【試合】携帯用動画はこちら
【勝利後のコメント】携帯用動画はこちら
■ チャーリー選手から応援して下さった皆様へ
「I was happy to fight on boxing day and put on a good show for the people. I feel real honored to have the chance.
I am happy that I won the fight but I think I could have fought better the first few rounds.
Yuba did not let me get into my rhythm at first. But later I came back fighting hard.
Everyone thank you for the support. Let's keep going!」
訳「ボクシングの日に試合ができ、いい試合ができて良かったです。
自分にこの機会が与えられとても光栄に思います。
試合に勝てたことは良かったですが、試合の早いラウンドは湯場選手が僕のリズムにさせてくれなかったです。
でも後から頑張りました。皆さん応援ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。」
■ 写真提供:こんどうさん
こんどうさんの写真館(下の7枚以外の写真もUPされています。
◎2011.5.19 Wタイトルマッチ観戦ガイド
◎チャーリー太田インタビュー 【2011/5/19 東洋太平洋・日本タイトル防衛戦】5/18up[interview room]
ジム練習生 こんどうさんによるインタビューです!
◎チャーリー太田情報ブログ
◎東日本ボクシング協会公式携帯サイトボクシングモバイルの試合速報(有料)にも、試合内容と画像がUPされています。(無料ページもあります)
そのメインイベントである「東洋太平洋&日本 S・ウェルター級Wタイトルマッチ」にチャーリー太田選手が出場しました。
イベントの一つ「キッズボクシング教室」には、八王子中屋ジムからも9才の守谷仰生(こうき)君が出場。
他のキッズボクサー達と一緒に、リング上で元世界チャンピオン達の指導を受けました。
また、先に行なわれたチャンピオンカーニバルの三賞受賞者の表彰式も行われました。
敢闘賞として、1月8日の日本ライト級タイトルマッチ で中森宏選手(平仲ボクシングスクール)に勝利した荒川仁人チャンピオンが表彰されましたが、現在メキシコ修行中のため、筒井マネージャーが代理でリングに上がり荒川選手からのメッセージを読み上げました。
■荒川選手からのメッセージです。
「(前半とても丁寧な挨拶ですが、省略)…今現在、自分はメキシコのグアダラハラにてトレーニングに励んでいるため、今日この授賞式に出席出来ませんでした。
受賞させて頂いた方々の思いに対して大変失礼な行為ではありますが、次回ここ、後楽園ホールのリングに立つ6月13日の防衛戦では、成長した姿を見せる事を誓い、受賞の挨拶とかえさせて頂きます。
有り難うございました。」
他にも色々なイベントが行なわれ、そしていよいよメインイベントの始まりです!
東側バルコニーには、お馴染みのチャーリー応援幕の隣に、新しく立ち上げられた「八王子中屋ジム後援会」の応援幕が!
「合い言葉は『われら後援会とともに 世界チャンピを目指そう!』」と書かれてあります。
後援会の皆様、有り難うございます!(写真提供:こんどうさん)
【東洋太平洋&日本 S・ウェルター級Wタイトルマッチ 12回戦】
チャーリー太田(東洋太平洋&日本S・ウェルター級チャンピオン/WBA世界同級9位位/八王子中屋/18戦16勝11KO1敗1分)
vs
湯場 忠志(挑戦者 東洋太平洋S・ウェルター級6位/日本同級1位/都城レオスポーツ/46戦38勝28KO6敗2分)
結果…9RTKO勝ち
大熱戦再び、チャーリーVS湯場
あの大熱戦となったタイトルマッチから、チャーリーは一つの防衛を重ね、湯場選手は難しい難敵を前哨戦で退けました。
そしてボクシングの日という特別な舞台で、たった一つのプロ公式戦、本当のメインイベントとして行なわれる事が決定した二人の対戦。しかし、そこで起こったのが、大災害となった東日本大地震でした。
その後、余震、原発問題と日本全土が大きく揺さぶられ、不安な日々を送る中、それでもなんとか自分達の日常へ戻るべく、皆が日々努力を重ねてきました。
本来ならば、ボクシングの過去を掘り起こし、今を見つめ、その先の未来へ繋げる、そんなイベントとなったであろう『ボクシングの日』の中でチャーリーと湯場選手は戦うはずでした。
そんな中で、行なうタイトルマッチは特別な事であり、両選手誇らしくもあったかもしれません。後にこの試合は日本ボクシングの歴史にも必ず刻まれるものとして選ばれた1戦でもあったのです。
しかしこの震災により、ある種、催す形が変わりはしました。でも、あるいは彼等はそれゆえ、前回以上の激しくも、見るものを興奮させる、本物のボクシング、というものを見せてくれたのかもしれません。
「東日本大震災チャリティー」と改め冠し、多くの歴代王者、ボクシングファンが集まったこの日の後楽園ホールで、王者、挑戦者、最高の試合を魅せてくれました。
その初回、挑戦者らしく、積極的に前に出て来たのは湯場選手でした。開始から上下に、あらゆる角度から、あらゆる種類のパンチ、得意の左で攻めて来ました。
この一戦に懸ける意気込みが十分に伝わる、ブローを受けつつ、チャーリーはしっかりと長い両腕でブロック。そしてこの回、残り10秒に差し掛かる頃、チャーリーの放った右で湯場選手は左眉をカット。ポイントは取られながらも、緊張感ある攻めを見せます。
しかし、それでも湯場選手は果敢に左のパンチを軸にして、試合を展開。ブロックで凌ぐチャーリーを尻目に、その多彩な左は湯場選手に前半4回までのポイントを与えました。
OPBFルールによる中間採点 4回 39−37ニ者 40−36一者 3−0で湯場選手
力を押さえていたとは言え、チャーリーは湯場選手の左に中々順応出来ていませんでした。しかし、5回、中盤に入ると試合に新たな展開が見え始めて来ました。
少しずつプレッシャーを強めるチャーリーはトリッキーな動きを交え、パンチの数を増やして行きました。それに対して、変わらず左を打ち込む湯場選手。
もっと来いと自らの胸を叩くチャーリー、応えるように吠える湯場選手。二人に促され会場のボルテージがどんどんと上がって行きました。
そうしてじわりじわりとにじり寄るチャーリー、手数よりも足数が増えてきた湯場選手は8回を迎えました。
この回、更にプレッシャーとともに攻撃的になったチャーリーは、残り10秒の柏手が鳴り響くと、左フックを当て、右ストレートを湯場選手の顔面へ直撃させました。そして同じコンビネーションを続けて痛打した所でゴング。よろめき自陣に戻る湯場選手にダメージの深さが現れていました。
そして2回目の中間採点 8回 76−76 一者 77−76一者 77−75一者 2−0で湯場選手
このインターバル時について、湯場選手はチャーリーから受けた最後の右のパンチで記憶が飛んでいたと試合後語っていたそうです。そして更に6回に顎を既に痛めていたとも語っていました。
そうした中、ポイントは湯場選手のリード、しかし確実に追いつめて行ったのはチャーリー、二人は終盤の9回に突入していきました。
そのファーストコンタクト、チャーリーが攻め立てた所、湯場選手が防戦一方になる中、青コーナー側からタオルが投げ入れられました。
ポイントの上で逆転勝利のTKOでチャーリーが両タイトルを防衛となりました。
試合後、勝利者コールを受けるときチャーリーは湯場選手も讃えるようにして一緒にリング内を歩き回りました。
今回の試合に絶対の自信を持ち、自分は前回以上に更に強くなったと自負していた中、湯場選手も同様に前回以上に強くなっていた事への尊敬の念だったのだと思います。
しかし前回と比べ、変化していた事はありました。
前回、たくさんの観客に見守られる中、行なった試合ではその大多数が湯場選手を支える声でした。その声はあるいは彼の長いキャリアで得た仲間達という意味で、彼の歴史とも呼べたのかもしれません。
そんな中、何とか勝利を得た前回から、この日の対決。その観客の声にはあるいは選手達の成長以上のものを感じさせました。二人ヘの声援が5分5分に近かったのです。
それは、まだキャリアの浅いチャーリーではありますが確実に彼の歴史も積み重なっている、とも言えるのかもしれません。
この日の試合、まだチャーリーは日本に敵無し、と宣言できる所までのパフォーマンスをしたとは言えません。しかし、年内でそれを宣言出来る所にまで上り詰める決意は持っています。
近く発表されるであろう、次の試合を皆さんもまた楽しみにしていて下さい。
今回のメインイベントを任せて下さった東日本ボクシング協会、JBCの皆様、多くの世界王者の方々、そして湯場選手、誠にありがとうございました。
そして何より、ボクシングを大切に思ってくれているファンの方々本当にありがとうございました!
これからも精一杯がんばりますのでチャーリーを始め、日本ボクシングへの応援よろしくお願い致します!
■動画をUPしました。
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【勝利後のコメント】携帯用動画はこちら
■ チャーリー選手から応援して下さった皆様へ
「I was happy to fight on boxing day and put on a good show for the people. I feel real honored to have the chance.
I am happy that I won the fight but I think I could have fought better the first few rounds.
Yuba did not let me get into my rhythm at first. But later I came back fighting hard.
Everyone thank you for the support. Let's keep going!」
訳「ボクシングの日に試合ができ、いい試合ができて良かったです。
自分にこの機会が与えられとても光栄に思います。
試合に勝てたことは良かったですが、試合の早いラウンドは湯場選手が僕のリズムにさせてくれなかったです。
でも後から頑張りました。皆さん応援ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。」
■ 写真提供:こんどうさん
こんどうさんの写真館(下の7枚以外の写真もUPされています。
◎2011.5.19 Wタイトルマッチ観戦ガイド
◎チャーリー太田インタビュー 【2011/5/19 東洋太平洋・日本タイトル防衛戦】5/18up[interview room]
ジム練習生 こんどうさんによるインタビューです!
◎チャーリー太田情報ブログ
◎東日本ボクシング協会公式携帯サイトボクシングモバイルの試合速報(有料)にも、試合内容と画像がUPされています。(無料ページもあります)
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