見せた実力!見えた次の課題 丸山伸雄のランカー対決
(撮影:こんどうさん)
【ライト級 8回戦】
丸山伸雄(日本ライト級7位/八王子中屋/18戦13勝4KO4敗1分)
vs
加藤善孝(日本ライト級5位/角海老宝石/23戦18勝5KO4敗1分)
結果…判定負け3-0(78-77,77-75,78-75)
7月20日、後楽園ホールにてメインで行なわれた日本ライト級7位の丸山伸雄と日本同級5位の加藤善孝(角海老宝石ジム)の日本ランカー対決、前半は加藤選手に主導権を奪われるも、後半に丸山が前へ前へと出る事で激しい攻防となりました。しかし後一歩及ばず3−0の判定負けとなりました。
この試合が決まってから、丸山は勝つための練習を黙々とこなしていきました。
一時期、彼の担当トレーナーである中屋会長が、同僚の野崎雅光のメキシコ遠征に同伴する為、頻繁にジムを離れていた頃、丸山は会長の言われた事を思い出し、しっかりと練習を繰り返し行なっていました。会長は帰国後、彼のミットを持つ中ですべき練習が確実に積み重なっている事を、彼のパンチから感じ取ったのです。
丸山は勝つ為の武器をしっかりと携え、この日の対戦に挑みました。
それに対し、相手の加藤選手もまたしっかりと準備と対策を持ってこの日の試合に臨んできたようです。
ここ数戦、良い試合内容を見せていなかった加藤選手でしたが、この日は本来の実力とも言うべき強力なプレスに加え、サウスポー対策とも呼べる多彩な右ストレートを使って序盤から試合を有利に進めていきました。
この前半に両者の差が現れたのだと思います。
それは現時点の力の差、という事ではなく、むしろそれをどう引き出せるのか、という2人の差、経験の差がこの日の勝負の分かれ目だったのかもしれません。
試合の中、当初の作戦であった前半で距離をとる事を丸山は出来ませんでした。
それはその後に必ず訪れるであろう、根性の比べ合いのような打撃戦に備える為の作戦でした。
もし、その打撃戦だけ勝負するならば、今の丸山ならしっかりと闘い抜ける可能性は持っていたと思います。しかし、丸山は、八王子中屋ジムは互角を演じるのが目的ではなく、勝ちたかったのです。
そして更に、そんな中で勝利が出来たとするならばこそ、言えたであろう次のレベルへの挑戦資格を証明したかったのです。
同じくトップランカーとの対戦で思い出させるのは、去年の今頃、最強後楽園準決勝で対戦した中森宏選手との1戦でした。
丸山伸雄の『最強後楽園』
あのときの丸山は掴みかけていたペースを、相手の予想だにしない作戦の変更について行けず、2−1の判定ながら破れていました。見ようによっては丸山の勝利もあり得たかもしれませんが、相手に対応出来なかったという意味で、この敗北は丸山本人、陣営が受け入れた結果でもありました。
あれから1年が経ち、同じようにして挑んだトップランカーとの対戦。
結果は3−0の敗戦。丸山は再びトップの壁に弾かれました。
しかし、今回の対戦こそは割れた判定に泣いた前回よりも、遥かに丸山の成長を示してくれた内容だったと言えるのかもしれません。
中森選手との対戦時は”この戦い方で進められたならば、勝てる可能性がある”というような賭けにも近い練習をこなす事でようやく肉薄し、相手の準備不足も計算に入れた中でようやく互角の試合が出来たというものでした。
しかし、今回の加藤選手との試合では対策らしい対策をあえて練りはせず、当日のリングの上での対応力で勝負し、なおかつその先でも戦える力をこの試合で身につける、という目的の中で練習をこなして互角に近い戦いを展開したのです。
その意味で丸山は今までで最も次ぎに繋がる試合を見せてくれたのかもしれません。
そしてまた同時に、その次への課題も見えて来たのだと思います。
今持つ力でも十分にトップレベルと渡り合える事、しかしそれだけではまだ勝利を得るには至らないという事。
それを克服する為にはどうすれば良いのか?
丸山のトップを目指す戦いは、ここからが本番となりそうです。
大きな、大きな声援で丸山の背中を押して下さった皆様、誠に有り難うございました。
丸山は確実に成長しています。たまに結果がついて来ないときもありますが、全てはその先を見据えているからこそ!次こそは更に良い内容、そして結果を見せられればと思いますので、どうか、変わらぬ応援よろしくお願い致します!有り難うございました!
(撮影:こんどうさん)
【ライト級 8回戦】
丸山伸雄(日本ライト級7位/八王子中屋/18戦13勝4KO4敗1分)
vs
加藤善孝(日本ライト級5位/角海老宝石/23戦18勝5KO4敗1分)
結果…判定負け3-0(78-77,77-75,78-75)
7月20日、後楽園ホールにてメインで行なわれた日本ライト級7位の丸山伸雄と日本同級5位の加藤善孝(角海老宝石ジム)の日本ランカー対決、前半は加藤選手に主導権を奪われるも、後半に丸山が前へ前へと出る事で激しい攻防となりました。しかし後一歩及ばず3−0の判定負けとなりました。
この試合が決まってから、丸山は勝つための練習を黙々とこなしていきました。
一時期、彼の担当トレーナーである中屋会長が、同僚の野崎雅光のメキシコ遠征に同伴する為、頻繁にジムを離れていた頃、丸山は会長の言われた事を思い出し、しっかりと練習を繰り返し行なっていました。会長は帰国後、彼のミットを持つ中ですべき練習が確実に積み重なっている事を、彼のパンチから感じ取ったのです。
丸山は勝つ為の武器をしっかりと携え、この日の対戦に挑みました。
それに対し、相手の加藤選手もまたしっかりと準備と対策を持ってこの日の試合に臨んできたようです。
ここ数戦、良い試合内容を見せていなかった加藤選手でしたが、この日は本来の実力とも言うべき強力なプレスに加え、サウスポー対策とも呼べる多彩な右ストレートを使って序盤から試合を有利に進めていきました。
この前半に両者の差が現れたのだと思います。
それは現時点の力の差、という事ではなく、むしろそれをどう引き出せるのか、という2人の差、経験の差がこの日の勝負の分かれ目だったのかもしれません。
試合の中、当初の作戦であった前半で距離をとる事を丸山は出来ませんでした。
それはその後に必ず訪れるであろう、根性の比べ合いのような打撃戦に備える為の作戦でした。
もし、その打撃戦だけ勝負するならば、今の丸山ならしっかりと闘い抜ける可能性は持っていたと思います。しかし、丸山は、八王子中屋ジムは互角を演じるのが目的ではなく、勝ちたかったのです。
そして更に、そんな中で勝利が出来たとするならばこそ、言えたであろう次のレベルへの挑戦資格を証明したかったのです。
同じくトップランカーとの対戦で思い出させるのは、去年の今頃、最強後楽園準決勝で対戦した中森宏選手との1戦でした。
丸山伸雄の『最強後楽園』
あのときの丸山は掴みかけていたペースを、相手の予想だにしない作戦の変更について行けず、2−1の判定ながら破れていました。見ようによっては丸山の勝利もあり得たかもしれませんが、相手に対応出来なかったという意味で、この敗北は丸山本人、陣営が受け入れた結果でもありました。
あれから1年が経ち、同じようにして挑んだトップランカーとの対戦。
結果は3−0の敗戦。丸山は再びトップの壁に弾かれました。
しかし、今回の対戦こそは割れた判定に泣いた前回よりも、遥かに丸山の成長を示してくれた内容だったと言えるのかもしれません。
中森選手との対戦時は”この戦い方で進められたならば、勝てる可能性がある”というような賭けにも近い練習をこなす事でようやく肉薄し、相手の準備不足も計算に入れた中でようやく互角の試合が出来たというものでした。
しかし、今回の加藤選手との試合では対策らしい対策をあえて練りはせず、当日のリングの上での対応力で勝負し、なおかつその先でも戦える力をこの試合で身につける、という目的の中で練習をこなして互角に近い戦いを展開したのです。
その意味で丸山は今までで最も次ぎに繋がる試合を見せてくれたのかもしれません。
そしてまた同時に、その次への課題も見えて来たのだと思います。
今持つ力でも十分にトップレベルと渡り合える事、しかしそれだけではまだ勝利を得るには至らないという事。
それを克服する為にはどうすれば良いのか?
丸山のトップを目指す戦いは、ここからが本番となりそうです。
大きな、大きな声援で丸山の背中を押して下さった皆様、誠に有り難うございました。
丸山は確実に成長しています。たまに結果がついて来ないときもありますが、全てはその先を見据えているからこそ!次こそは更に良い内容、そして結果を見せられればと思いますので、どうか、変わらぬ応援よろしくお願い致します!有り難うございました!
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