アクシデントも対応し、判定での勝利
(撮影:こんどうさん)
チャーリー太田(チャンピオン/WBA世界同級8位/WBC18位/八王子中屋/20戦18勝13KO1敗1分)
vs
十二村 喜久(挑戦者 東洋太平洋同級7位/日本同級2位/角海老宝石/24戦15勝4KO5敗4分)
結果…判定勝ち3-0 (116-110,116-111,115-112)
9月18日(日)在日米軍「キャンプ座間」屋内体育館「Yano Fitness Center」で行なわれた『PACIFIC BOXING SHOWDOWN IN CAMP ZAMA』。日本初、米軍基地でのプロボクシング公式タイトルマッチとして、東洋太平洋&日本スーパーウェルター級王者チャーリー太田選手が挑戦者十二村喜久選手との防衛戦を行ない3−0の判定で勝利を収めました。
試合は両者スリップ気味のダウンの応酬、中盤から滑り始めたキャンバスに足を取られるも、互いに一歩も引かない打撃戦となりました。
初回から気持ちの乗った果敢なアタックを仕掛けたのは十二村選手、それに対しチャーリーは丁寧にジャブと足を使っていきました。更に続く2回もフックを織り交ぜて左で距離を作るチャーリー、その距離を潰しにかかる十二村選手の図式で流れていきました。
そして試合が動いたのが4回、打ち合いの中でスリップ気味に右をもらったチャーリーがダウンを宣告されました。ダメージこそはありませんでしたが、若干、自分のペースで試合を進めていた十二村選手は勢いづきました。それでもチャーリーは接近戦の中でボディを攻め、組み立てに務めようとしました。
中間の採点発表では挑戦者のリード。ここから試合は打撃戦へと移り変わっていきました。
更に攻撃的に来る十二村選手を、チャーリーも応戦し強打を当てていき、パワーで勝るチャーリーが次第に試合を優勢に進めて行きました。
そして同時に、キャンバスが滑りやすくなっている、というアクシデントも表面化し始めました。この日の為に用意されていたキャンバスが、汗を吸い取らず水滴が表面に残っていた為に滑りやすくなり、互いに足を使う事が困難な状況へとなってしまいました。
その為、距離を作って戦っていたチャーリーもその状況に対応する為、足を止め打ち合いに応じていったことで激しい打撃戦へと流れていきました。
そうして迎えた終盤の10回、今度はチャーリーの左右の連打から右のフックを痛打し、十二村選手が崩れ、スリップ気味ながらダウン。
この十二村選手のダウンは前半にハイペースに試合を進めていた為、更にチャーリーの強打を受け続けた為故の消耗もあったと思います。
そしてここからはチャーリーの自力と十二村選手の根性の勝負、互いに譲る事なく滑るキャンバスも何のその、打ち合い続けて試合終了のゴングが鳴りました。
そして判定は116-110,116-111,115-112でチャーリーの3−0の勝利、防衛を果たしました。
今回はキャンバスのアクシデントもあり中々、したかった事を見せられませんでした。チャーリー自身も悔しかったと思います。
ただ、しかし、そのアクシデントに対応出来た事や、今までとは違った環境でも平常心で試合に臨めた事など、これから先へ向け糧に出来るものもたくさん経験出来たとも思います。
そして何より、相手の十二村選手。
決して軽くはないチャーリーの強打を受け続けても、足場の悪いキャンバスの上で立ち続け、最後まで諦める事なく前に出てきました。
そんな挑戦者の姿勢を、チャーリーもまた王者としてしっかりと受け止めたこともまた、王者の気持ちの強さを改めて感じさせたものでした。
次回は12月に年内最後の試合を予定しているチャーリー、次の試合では今回の経験を交えた更なる成長をご期待下さい!
たくさんの声援、どうもありがとうございました!
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