【東洋太平洋ライト級王座決定戦 12回戦】
荒川仁人(チャンピオン/WBA9位/WBC3位/23戦21勝14KO1敗1分/八王子中屋)
vs
三垣 龍次(WBC世界同級9位/WBA10位/19戦17勝13KO2敗/M.T)
結果…判定勝ち3-0(116-112,117-112,118-111)
(撮影:こんどうさん)
荒川仁人VS三垣龍次戦で見えたこと
2月28日(火)『東洋太平洋ライト級タイトルマッチ第34回ファイティング・スピリット・シリーズ』。そのメインイベントにて行なわれた東洋太平洋ライト級王者の荒川仁人選手と指名挑戦者、三垣龍次選手のタイトルマッチが大打撃戦の末、荒川が3−0の判定により初防衛を収めました。
試合が決まる前から多くのボクシングファンに期待をされていた二人の対戦。試合は緊張感ある距離の取り合いから、作戦比べ、そして打撃戦へと進み、最後は両者が予想していた通りの気持ちのぶつかり合いへと進んでいきました。
ここ数戦の中で共に課題を露呈していた初回、試合のキーポイントとなるかもしれないこの回は静かなものとなり、ジャブの刺し合いから荒川はボディへ、三垣選手は右フックへと繋げ、探り合う中でゴングがなりました。
試合が動いたのは2回中盤、三垣選手がサウスポースタイルに構えを変え、続く3回からもそれを続行してきました。最初はその動きに戸惑いを見せるもすぐにそこを修正した荒川はこの変化の中盤を打ち合いに持っていく事で優位に試合を進めて行きました。
荒川のリードが続く中、オーソドックスに戻して起死回生を狙う三垣選手の右ストレートが荒川を捉えたのは10回。ダメージを受けた荒川はクリンチと揉み合いに持ち込む事でダメージを回復させると、この回の終盤には逆に三垣選手を追い込む程のラッシュを見せ、会場を沸かせるとともに主導権を渡しませんでした。
そして迎えた最後の2回は共にすべてを出し切るような激しい打ち合いとなりました。笑顔でその打ち合いに臨む荒川に印象が残る中、最後まで手数パンチの威力が落ちることなく試合は終了。3者共に、荒川の中差判定勝利となりました。
試合自体は山場が何度も訪れ、タイトルマッチと呼ぶに相応しい盛り上がりを見せたと思います。
その意味では会場に足を運んで下さった方々へ満足させられる素晴らしい試合を両者はしたといえるでしょう。
しかし、
今回、この二人の対戦に望まれたいたものは面白い試合が見れるだろうという事ともう一つ、
”世界を感じさせる何か”
がこの対戦にある事を願っていたのではないかと思います。少なくともそれを目的として組まれたのがこの二人のマッチメイクでした。
その意味でそれが果たせたとは荒川自身も思ってはいません。
世界に近づく為、それを観客の皆に見せたいと思い、その為の練習も重ねて来ていました。
そんな荒川が試合で感じた事はその積み重ねを上回る、自分の抑えきれなかった感情でした。
「後半、作戦通りに動かなかったのは申し訳なかったです。ただ、途中で打ち合う事が楽しくてしょうがなかった。」
その言葉に荒川のこの競技に対する姿勢、考え方、自分の生き方が垣間見えた気もします。
確かにこの試合では示したかった”世界を感じさせる何か”は見せきれなかったかもしれません。しかし、それを見せる為の土台、この競技に何より必要な何か、は見せてくれた気はします。
今後はまずこの試合で見せたかった”世界”に触れるため、アメリカでの武者修行を計画しています。
そこでの大きな飛躍にどうかご期待のほど、よろしくお願いいたします!
大きな声援、誠にありがとうございました。
荒川仁人(チャンピオン/WBA9位/WBC3位/23戦21勝14KO1敗1分/八王子中屋)
vs
三垣 龍次(WBC世界同級9位/WBA10位/19戦17勝13KO2敗/M.T)
結果…判定勝ち3-0(116-112,117-112,118-111)
(撮影:こんどうさん)
荒川仁人VS三垣龍次戦で見えたこと
2月28日(火)『東洋太平洋ライト級タイトルマッチ第34回ファイティング・スピリット・シリーズ』。そのメインイベントにて行なわれた東洋太平洋ライト級王者の荒川仁人選手と指名挑戦者、三垣龍次選手のタイトルマッチが大打撃戦の末、荒川が3−0の判定により初防衛を収めました。
試合が決まる前から多くのボクシングファンに期待をされていた二人の対戦。試合は緊張感ある距離の取り合いから、作戦比べ、そして打撃戦へと進み、最後は両者が予想していた通りの気持ちのぶつかり合いへと進んでいきました。
ここ数戦の中で共に課題を露呈していた初回、試合のキーポイントとなるかもしれないこの回は静かなものとなり、ジャブの刺し合いから荒川はボディへ、三垣選手は右フックへと繋げ、探り合う中でゴングがなりました。
試合が動いたのは2回中盤、三垣選手がサウスポースタイルに構えを変え、続く3回からもそれを続行してきました。最初はその動きに戸惑いを見せるもすぐにそこを修正した荒川はこの変化の中盤を打ち合いに持っていく事で優位に試合を進めて行きました。
荒川のリードが続く中、オーソドックスに戻して起死回生を狙う三垣選手の右ストレートが荒川を捉えたのは10回。ダメージを受けた荒川はクリンチと揉み合いに持ち込む事でダメージを回復させると、この回の終盤には逆に三垣選手を追い込む程のラッシュを見せ、会場を沸かせるとともに主導権を渡しませんでした。
そして迎えた最後の2回は共にすべてを出し切るような激しい打ち合いとなりました。笑顔でその打ち合いに臨む荒川に印象が残る中、最後まで手数パンチの威力が落ちることなく試合は終了。3者共に、荒川の中差判定勝利となりました。
試合自体は山場が何度も訪れ、タイトルマッチと呼ぶに相応しい盛り上がりを見せたと思います。
その意味では会場に足を運んで下さった方々へ満足させられる素晴らしい試合を両者はしたといえるでしょう。
しかし、
今回、この二人の対戦に望まれたいたものは面白い試合が見れるだろうという事ともう一つ、
”世界を感じさせる何か”
がこの対戦にある事を願っていたのではないかと思います。少なくともそれを目的として組まれたのがこの二人のマッチメイクでした。
その意味でそれが果たせたとは荒川自身も思ってはいません。
世界に近づく為、それを観客の皆に見せたいと思い、その為の練習も重ねて来ていました。
そんな荒川が試合で感じた事はその積み重ねを上回る、自分の抑えきれなかった感情でした。
「後半、作戦通りに動かなかったのは申し訳なかったです。ただ、途中で打ち合う事が楽しくてしょうがなかった。」
その言葉に荒川のこの競技に対する姿勢、考え方、自分の生き方が垣間見えた気もします。
確かにこの試合では示したかった”世界を感じさせる何か”は見せきれなかったかもしれません。しかし、それを見せる為の土台、この競技に何より必要な何か、は見せてくれた気はします。
今後はまずこの試合で見せたかった”世界”に触れるため、アメリカでの武者修行を計画しています。
そこでの大きな飛躍にどうかご期待のほど、よろしくお願いいたします!
大きな声援、誠にありがとうございました。
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