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3月17日(土)〈会場:ニューヨークシティ/マディソン・スクウェア・ガーデン内シアター〉

■S・ウェルター級 8回戦

チャーリー太田(東洋太平洋S・ウェルター級チャンピオン/WBA世界同級9位/WBC19位/八王子中屋/21戦18勝13KO1敗1分)
vs
Gundrick King(23戦16勝11KO7敗/米国)
 結果…7RTKO勝ち


(Photo by Sumio Yamada.プロモーターのルー・ディベラ氏とチャーリー)

  チャーリー太田のNYデビュー戦

 3月17日、アメリカ、NYのマディソン・スクウェア・ガーデンにて行なわれた東洋王者スーパーウェルター級王者のチャーリー太田選手のアメリカデビュー戦は、序盤に緊張から苦戦をするも、6回にダウンを奪い、続く7回にパンチをまとめた所でレフェリーがストップ、チャーリーの7回TKO勝利となりました。

 立ち上がりの1、2回とジャブで様子を見ながら試合を進めたチャーリー。少し自分からの仕掛けが必要と思われる空気の中、リングサイドから大きな声が聞こえてきました。

「チャーリー、もっと攻めるんだ!」

 この日の試合をプロモートするディベラ・エンターテイメントのプロモーター、ルー・ディベラの声でした。

 その声に続くようにして周囲からも次第に声が激となって飛び、次第にチャーリーも相手と勝負を決める為の距離と姿勢を見せ攻めていきました。

 しかし相手のキングも中堅どころの無名選手ながら、そのKO率を示すかのような強烈な左パンチを打ち込んできて、チャーリーが果敢に攻める隙を狙ってきました。

 そんな攻防が続いた6回、チャーリーが相手の攻撃を受けながらもカウンターの左フックから右ストレートへと繋いでダウンを奪うと、その勢いに乗って相手の上下にパンチを打ち分け、勝負を決めに行きました。

 そうして迎えた7回、チャーリーが右ストレートを中心にして攻め立てるとレフェリーが、既にスタミナ、戦意を失っている相手をストップし、TKO勝利となりました。

 普段の試合では様子見でも、また試合を決めるときでも冷静なチャーリーではありましたが、やはり今回の試合は彼にとって特別なものだったと思います。

 このような舞台に立つ事を夢のように望み、しかしそれはとても遠い場所だと感じながら試合を日本で重ねてきた彼が、いろいろな物事、沢山の協力者、勝ち続けた自分、今の時流、様々なことに支えられ、この場所までやってくることができました。

 日本以上に1ラウンドの出来がビジネスに直結し、求められるものもよりプロフェッショナルの定義に触れるようなシビアなものとなるであろう、世界のボクシングの中にチャーリーはこれから参入して行く事になります。

 ただ今チャーリーはアメリカ大手のプロモーション会社、ディベラ・エンターテイメントとの契約をする方向で話しを進めております。

 今回の試合ではチャーリーのすべてを見せられた分けではない、ということを証明出来るよう、この日の経験を糧にしてまたがんばって行きたいと思います!

 日本の皆さん、様々な形での応援、誠にありがとうございました!
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