昨年も一年間、ジムから、選手から一枚一枚チケットを買って応援して下さった皆様、
ジム、選手をサポートして下さったスポンサーの皆様、ジムを支援して下さった企業の方々、本当にお世話になりました。有り難うございました。
今回は遅れてしまったのですが、昨年の2012年度の八王子中屋ジム限定の個人賞『2012年度 八王子中屋ボクシングジム大賞』を発表したいと思います。
昨年はまさに次のレベルへの挑戦と呼べるような1年だったと思います。それ故に結果に結びつける事が難しかった年でもありました。
それでも選手達は変わる事無く厳しい、しかしすばらしいプロの戦いを続けておりました。
そんな彼等の昨年はどうだったのでしょうか?受賞者にはプロモーターから金一封(雀の涙)があるので楽しみに〜!
ちなみに過去数年はこんな感じでした。
2009年度 八王子中屋ボクシングジム大賞!!
2010年度 八王子中屋ボクシングジム大賞!!
2011年度 八王子中屋ボクシングジム大賞!!
■■■MVP■■■
東洋太平洋ライト級王者 荒川仁人
(本当に欲しかったのはメダルでも、MVPでもなくシルバーのベルトと指名挑戦権だったのだけれど、とは彼は言わないはずです!
次点:淵上誠(八王子中屋ジム初の世界挑戦)
2012年度の八王子中屋ジムのMVPは東洋太平洋ライト級王者 荒川仁人選手です!
2月に元東洋同級王者の三垣龍次選手(M.T)、8月に2度の世界挑戦者である嶋田雄大選手(ヨネクラ)とのサバイバル戦を制して、迎えた大一番、11月のWBC世界ライト級挑戦者決定戦&シルバー王座挑戦はメキシコのダニエル・エストラーダ選手相手に不可解な負傷判定負けとなり今年を終えました。
しかしそれぞれの試合内容、1年を通じてのジムをリードする戦いぶりはこの年のMVPと呼べるだけの活躍であったと思います。
誰の試合時でもジムのリーダーとして選手として活動してくれました。試合に練習にと、一番海外で活動したのも
淵上誠のジム初の世界タイトル挑戦も大きなものでしたが、より段階を踏んだ上で挑戦者決定戦の舞台までたどり着いた荒川さんが2012年度の八王子中屋ジムのMVPで間違いないでしょう!
その道は今年につながっております!
■■■敢闘賞■■■
東洋太平洋ミドル級王者 淵上誠
(負けはしたけれど、その経験の大きさは図りしれない。写真:山田純男)
次点:チャーリー太田(チャンスを待つ中での継続された集中力)、野崎雅光(初タイトル奪取)
昨年5月、ウクライナにて行なわれた淵上誠の世界タイトル挑戦は八王子中屋ジムにとって非常に大きな意味を持ちました。
応援ありがとうございました!淵上誠の世界初挑戦
淵上にとっては4月に東洋初防衛戦を終えてすぐのオファーでありましたが、このチャンスに懸け挑戦を決めた事、結果こそは3回TKO負けとなってしまいましたが、その大きな経験は彼の中に残りました。
上積み
そして10月の東洋王座決定戦、地元開催のプレッシャーがある中で見事王座に返り咲き復帰を果たした誠、確実に責任を背負う中で成長してくれています。
【第36回ファイティング・スピリット・シリーズ】東洋太平洋ミドル級王座決定戦]
様々な出来事の中で最も精力的に動き、大変だった中で変わらぬ素直さ、
■■■技能賞■■■
東洋太平洋ライト級王者 荒川仁人
(
次点:チャーリー太田、淵上誠
技能賞は今年度も荒川仁人となりました。今回は今までと違いチャーリー、誠と共に技術の向上を見せる試合が多くありました。
しかし世界挑戦者決定戦の舞台で、その技術をしっかりと見せた荒川さんはやはりその技術のレベルが高い位置にある事を示してくれたと言ってよいでしょう。
これで荒川さんは4年連続の受賞となりました。
■■■新鋭賞■■■
福本祥馬
(八王子中屋ジムでは珍しいデビューの仕方なり 写真:こんどうさん)
次点:林崎智嘉志(新人王戦後の復帰戦の衝撃)、鈴木悠介(ポテンシャル見せたデビュー戦)、及川太郎(負けても尚、その後を楽しみにさせたデビュー戦)
今年度の新鋭賞はミドル級にてB級デビューした元高校5冠の福本祥馬選手を選出しました。
デビュー戦こそは力を見せる前に終えてしまった感のあった試合でしたが、その話題性とジムでチャンピオン達と厳しい練習を続ける等、実績通りの新人離れした活躍が決め手となりました。
林崎智嘉志選手、鈴木悠介戦種、及川太郎選手等、それぞれに候補もいましたが、全体的に実績不足の中でのショーマの選出となりました。
今年度こそは新鋭として新鮮な活躍を期待したいとお思います!その為にはジムが、まずマッチメイクをしてあげないといけないけれど、、今年はこの賞で悩めたら嬉しく思います!
■■■KO賞■■■
東洋太平洋スーパーウェルター級王者 チャーリー太田
(再びこの地を目指して 写真:福田直樹)
試合こそ2回ではありましたが、初の海外NYの地、また久方ぶりのウェルター級とそれぞれにテーマを持つ中で倒したチャーリーが今年のKO賞となりました。
チャーリー太田のNYデビュー戦
試合が中々決まらなかった昨年、それでもチャーリーは集中を重ね、実力の向上に励んでおりました。もしも試合が多く決まっていたのであれば、その試合でもKOを量産していたはずです。
2013年度、始めはチャーリーから八王子中屋ジムが本格始動するはずです。どうか皆様ご期待の程よろしくお願い致します!
■■■MIP(最も成長した選手)■■■
WBC世界バンタム級ユース王者 野崎雅光
(
次点:チャーリー太田(待つ中での向上力)
2011年度の受賞に続く、昨年のMIP賞は世界バンタム級ユース王者の野崎雅光選手です。
昨年はカットでの負傷TKO負けでジム記録の連勝をストップしてしまったまさですが、その復帰戦となった11月の沖縄での世界ユースタイトル戦では、ダウンを挽回してからの逆転判定勝ちで自身初のタイトルを獲得しました。
ようやく上の先輩王者達に近づくタイトルを獲得したまさ、これからは間違いなく彼等と同等となるべく更なる努力と結果、内容を見せていかねばなりません。つまりリング内外と更に成長をしなければならないと言う事です!
また試合こそ数多く出来なかったチャーリーも精神的、技術的と大きな成長を見せてくれていました。しかし今回はその成長をタイトル戦で見せる機会を得て、それをモノにしたまさの連続の受賞となりました。
今年度は一番の伸びを見せてくれるはずです。その更なる成長をどうか見守っていて下さい!
■■■年間最高ラウンド■■■
東洋太平洋ライト級タイトルマッチ
荒川仁人 vs 三垣龍次 10R
2012年2月28日/後楽園ホール
(戦った後、健闘を称え合う素晴らしい光景)
昨年度の年間最高ラウンドは荒川仁人の東洋初防衛戦、対 三垣龍次戦の第10ラウンドとなりました。
荒川仁人VS三垣龍次戦で見えたこと
序盤、三垣選手のはなった右ストレートを痛打した荒川さんはダメージが残る中で回復に努め、そのラウンド終盤には怒涛のラッシュを見せて逆に相手をピンチに追い込みました。
その試合巧者ぶりで主導権を取り戻し、会場を盛り上げた荒川さんは当時世界ランカー同士の試合内容を見せる事が出来なかったと、反省の弁を述べておりましたが、この試合、このランドを超えたからこそ、その後の挑戦者決定戦で実力を見せられたのだと思います。
このラウンドで荒川さんが見せた事、
今年度はそれを結果に結びつけるべく、がんばります!
■■■年間最高試合■■■
WBC世界ライト級シルバータイトルマッチ/指名挑戦者決定戦
荒川仁人 vs ダニエル・エストラーダ
2012年11月24日
(戦った後、、、勝者と振る舞える相手の精神力はある意味脅威なり)
そして2013年度の年間最高試合は荒川仁人のWBC世界ライト級指名挑戦者決定戦です。
荒川仁人の「WBC世界ライト級タイトル指名挑戦者決定戦」について
試合内容については語る必要はないでしょう。間違いなく荒川仁人は勝利すべく必要な事をしっかりと行なっていました。
その試合の価値、その内容は誠の世界戦をも超えるだけの評価をすべきものでした。ただ結果を奪われてしまった事だけが残念でなりませんでした。
しかし、この試合で荒川さんは得た事があるはずです、それは海外では全てをやりきっても結果を盗まれるこ、、、ではなく、世界のレベルでも自分の実力が通用すると言う自信を得た事なのだと思います。
そしてそれを証明する場を、今年の再戦と言うWBCの指令を受け、再び証明することがまず彼の目標となります。
これからその再戦の為の準備に入ります。どうか今度こそ、をご期待下さい!よろしくお願い致します!
このように八王子中屋ジムの2012年度の年間受賞は決まりました。
が、今回は更にもう2つ新たな賞を設ける事に致しました。
まずその一つは、その年で特別なキャリアを終えた選手の為に送る『功労賞』です。
■■■功労賞■■■
日本フライ級ランカー 山口桂太
(八王子中屋ジムらしいと言われ続くだろう、最高のキャリアを歩んだ山口桂太)
昨年10月に行なわれた日本フライ級タイトルマッチにて、9回TKO負けを最後に2003年から続いた約9年間のキャリアを終え、引退を発表した山口桂太選手が功労賞受賞者となりました。
2012年度、八王子中屋ジムの最高のスタートをさせたのは1月20日、山口桂太の日本ランカー挑戦、そしてその勝利でした。
かかった時間の分だけの喜び
その後、ランカーとなった桂太は目標であった日本タイトル挑戦の為、練習を積み重ねる中で本当にそのチャンスを獲得しました。
迎えたタイトル戦は、世界挑戦経験のある王者の確実な試合ぶりに敗北となりました。
しかし悔いを残さぬべく必死に最後まで食らいついた桂太の戦いぶりは、素晴らしい精神力を見せました。それは今まで応援をし続けてくれた仲間に、諦めず続けて来た者だけが見せる事が出来る感動を与えていました。
桂太はこの試合をもって現役生活の引退を決めました。
青コーナー
しかし、その桂太の歩みは八王子中屋ジムの歴史としてしっかりと刻まれています。
彼のその諦めない精神は八王子中屋ジムで、これからキャリアを積んでいくであろう選手達に希望を与えてくれるものとなるはずです。
そんな桂太に八王子中屋ジムの名選手の一人としての、またその名の通り功労者としてこの賞を受賞してもらいました。
そして、その意味でもう一人遅ればせながら賞を与えたい選手がいます。
それは一昨年に引退を決めた元日本ライト級ランカーの丸山伸雄選手です。
(写真:こんどうさん)
彼もまた一歩一歩確実にキャリアを積む事でランカーとなった八王子中屋ジムの良さを凝縮したような選手でした。
二人は今のチャンピオンたちとは違った角度から『誰だってボクサーになれる』という八王子中屋ジムのコンセプトを体現してくれたジムが誇れる選手達でした。
その意味で2011年度は丸山伸雄、2012年度は山口桂太、この二人に功労賞となりました。
そして最後に新たにもう一つ、1年を通じてジムをサポートしてくれた選手に送るサポート賞です。
■■■サポート賞■■■
日本フライ級 位 山口桂太
(そんな桂太のタイトル戦だったから、チャンプたちがその旗を握りしめたのです。)
次点:及川太郎(献身的、かつ周りを考えるやさしさ)
この年から始める第1回目のサポート賞受賞者は山口桂太選手です。
彼は今までのタイトルマッチで旗持ちの仕事や、ジム主催興行時の手伝いを積極的に行い続けてくれました。それは今まで彼が後輩だった頃から先輩に習った事でもありました。
八王子中屋ジムはそんな見えづらい部分でのサポートでも、その選手の評価の一つとして捉えていきたいと思っています。リングの中の結果だけが全てではないはずだからです。
自分のこと以上に、他人のために頑張れる選手に、ジムは特別な気持ちを持って接していきたいと思っています。
その意味で今まで縁の下で頑張り続けてくれていた桂太に、第1回目のサポート賞はふさわしいと思っております。
そんなサポート賞を、サポートし続けてくれた山口桂太の名を冠にしてこれから毎年選出していきたいと思います。
4年前から続けてきた個人賞、今回は発表が遅れ、また試合のレポートも書けなかった試合もありました。過去数年と比べるとやや手が込められなかった部分もありますが、気持ちは変わらぬ思いで各賞を真剣に考えました。
これらの賞は八王子中屋ボクシングジムプロモーターの判断により決められたもので、ここに挙げられなかった選手たちもそれぞれに頑張ってくれていたと思います。
今年は去年の挑戦を経て得た経験を、結果で持って示さなければならない本当に大切な1年となりそうです。
そんな大切な時、続く挑戦の時だからこそ、今度は笑顔で頑張って行きたいと思い今年のカレンダーは笑顔みなぎるものとなりました。
(まぁ、365日、頑張るのであれば普段は笑顔が基本ぐらいのほうが余計な力も方に入らないでしょう!
去年はジムの移転もあり様々な意味で転機の1年だったと思います。
11月10日 〝新〟八王子中屋ジム開所式!
昨年1年間、本当に有難うございました!今年1年間も何卒よろしくお願いいたします!
八王子中屋ボクシングジム プロモーター 中屋一生
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