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アリが亡くなったとの報道を聞いた、、

その存在を始めて意識したのは高3の時、友達が中継を見るため学校を抜け出しTV観戦をしていた時だった。
その頃を思い起こせば、まさか自分がボクシングと関わるとは思いもよらなかった、、、
アリの再起後のボクシングキャリアと、短かった私のボクシングキャリアは僅かだが重なっている。

”蝶の様に舞い、蜂の様に刺す”

格好よかった、、、

アリはリング内においてだけではなくリング外でも、その存在の大きさを周りに示してみせていた。
白人社会のアメリカを痛烈に批判し、ベトナム戦争の早期集結にも大きく加担した。
時代のヒーローだった。
劇作家寺山修司の、”時代はスピードだ”をアリは体現していた。

しかし、時の流れでアリはバーキンソン病を患った。
その時のマスコミの報道は、打たれ過ぎてバーキンソ病になったとの事だった。
しかし、その因果関係は立証されていない。
それでは他のボクサーがそうなったか?
答はノー、だ、
パンチドランカーやバーキンソン症候群はパーキソン病とは全く別の物。
新聞の報道があった時、コミッションに何故報道に抗議しないか、これではボクサーはバーキンソン病になるイメージが確立するではないか、と腹立たしく思ったものだった。
実際、今日本に約10万人以上の患者がいる。人口の1000人に1人の割合だ。

話は変わるが、今、日本には国内ヘビー級チャンピオンが存在している。
それは、私が東日本プロボクシング協会の理事をしていた時に、ヘビーの復活を理事会で提案したからである。
それもこれも全てはアリから始まった事であった。

カシアス・クレイ、、モハメド・アリ、どうか安らかにお眠り下さい。
次の世代にその歴史を引継いでいきます。

八王子中屋ジム 前会長、現チーフトレーナー 中屋廣隆

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