4月22日(木)日本ライト級タイトルマッチ〈後楽園ホール〉
◎ライト級10回戦
近藤明広(チャンピオン/WBC世界同級29位/WBA世界同級8位/日東/14戦13勝6KO1敗)
vs
荒川仁人(挑戦者/WBC世界同級38位/OPBF東洋太平洋同級1位/
日本同級1位/八王子中屋/18戦16勝11KO1敗1分)
結果…判定勝ち2−0(95-95、96-94、96-94 )
今まで長らく応援をして下さいました、後援者の方々、ファンの皆さん、沢山の大きな声援、誠に有り難うございました!
荒川仁人選手がタイトル挑戦2度目にしてとうとう日本王者になりました!
日本ライト級タイトルマッチは初回から驚きの展開で始まりました。
王者近藤選手が2度程の強い右ストレートをボディに打ち込んで来た後、ジャブから回り込んでの右ストレートが荒川選手を捉え、キャリア初のダウンを喫してしまいます。その後も右ストレートをまたも好打してくるなど、近藤選手の過去2戦のタイトルマッチでの勝負強さを伺わせる攻勢をみせるなか初回終了のゴングが鳴りました。
しかし、続く2回から荒川選手がその持ち前の技術の高さを披露、左アッパー、左ストレートなどタイミングよく当て、初回の悪い流れを挽回しましす。
そしてそれ以降もジャブを外して右ストレートを合わせてくる近藤選手に対し、荒川選手はその右ストレートを外して逆に左アッパーをねじ込みます。更に左右アッパーをジャブ、ストレートいずれにも合わせ、クリーンヒットを重ねて行きました。
更に中盤になるとリズムを掴んだ荒川選手は左ストレートをボディに打ち込み、相変わらずの左右のアッパーで近藤選手の動きを封じて、コンビネーションでダメージを与えて行きます。6回には荒川選手の右フックがヒットし、ウィービングの後、近藤選手はバランスを崩すようにしてグローブをマットにつく場面もありました(ルールの上では明らかなダウンとなります)。その場面は流されダウン裁定とはなりませんでしたが、その後も連打で近藤選手を釘付けにし、試合の流れを完璧に引き寄せます。
続く7回、近藤選手はインサイドで身体をゴリゴリと前に出し、パンチをまとめ攻勢に出てきました。しかし、そんな攻撃的な近藤選手に対し、荒川選手はそのインサイド勝負でも攻撃に守備も加え対抗、打たせず更に打つ形でクリーンヒットし続けて行きました。
8回に入ると近藤選手は足を使ってリングを回り始めました。荒川選手はそれを足で追い、上下にパンチを散らし、激しく追い立てました。
9回には再び身体を預け、攻撃に出てくる近藤選手を荒川選手はまたも攻撃と守備を巧みに混ぜ、流れを譲りません。
そして最終10回、お互い全てを出し切るようにしてパンチを繰り出す中、試合は終了。判定での決着となりました。
そして95−95、96−94 、96−94の2−0により荒川仁人選手が日本ライト級新王者となりました!
初回のダウンこそあれど、その後は巧みなボディーワーク、攻守のテクニック、多様なパンチ、クリーンヒットの数でも上回り、正直、ドローの採点があった事には初回のダウン以上に驚かされました。
しかし、それ以上に驚かされたのは、今まで数多くの試合をワンパンチで終わらせてきた荒川選手の強打を浴びても、前に出てくる近藤選手のタフさ、最後まで落ちなかった攻撃力、そして王者としての執念でした。荒川選手は強い王者を破った事で更なる実力をこれからも見せてくれる事でしょう!
彼がボクシングを始めたのは9年前です。
身体の強さ、パンチの重さ等で頭角をすぐに現してきましたが、あの頃はまだ何者でもなく、また何者になってゆくのか、本人自体も分からないジムに数多くいた一練習生でした。
しかしそんな中、彼は自分の理想のボクシングを思い描き、それに近づいて行けるようにと努力を惜しまず、あきらめる事無く日々の練習、試合をこなしていきました。そうして自らの歩みで成長し、次第にジム内でも特別な存在へとなっていったのです。
そんな彼が、ある時期から自分が持つボクシングの理想とは別に、八王子中屋ジムは自分が引っ張って行くのだという決心していきます。
それは本来、彼が持つ自由奔放な飄々とした性格とはまるで違ったものではありました。が、ジム内の世代交代などで、誰かがつとめなければならなかった役割を受け入れ、周りを率いると同時に、自分のボクシングに対しても本気で理想へ向かう決心を決めたのかもしれません。
そのため、彼はこのタイトルマッチに様々な思いを込めていたのだと思います。
その意味において、彼はタイトルマッチに挑戦する一選手以上のプレッシャーを感じ、そしてそれを受け入れてこの日のタイトルマッチを迎えました。
応援してくれている皆の為に、またジムの為にこのベルトを。理想の自分のボクシングに近づく為にこの試合を。
そんな思いを持ち、彼は昨夜戦っていたのかもしれません。
だからこそジムの皆が彼のそんな思いを感じ、また彼にとっても今回のタイトルマッチが自分の為の過程であった、と思えるような成長をさらに見せてくれるのではないか、そんな特別な日になったのかもしれません。
仁人、本当におめでとう!そしてありがとう!
■ 荒川選手から、応援して下さった皆様へ
「皆さん応援有り難うございましたm(_ _)m
試合に向けての努力が、試合結果に結びついたので、本当に嬉しく思います。
今後に向けて、これからは基本に返って、基礎をしっかり作って行き、レベルアップを図って行きたいと思います」
■ 荒川選手のスポンサーであり、勤務先である田野倉建設株式会社さんのブログでも、今回のタイトルマッチの記事をUPして下さっています。
アドバイザー日記♪ 「チャンピオンっ!」(2010.4.23up)
アドバイザー日記♪ 「メッセージ。」(2010.4.24up)
■ 動画をUPしました。携帯からも見られます。
2010.4.22 荒川仁人の試合1(携帯用)
2010.4.22 荒川仁人の試合2(携帯用)
■ 写真提供:こんどうさん
こんどうさんの写真館(下の4枚以外の写真もUPされています。)
■ 写真提供:渡邊文幸
渡邊文幸PhotoGallery(下の4枚以外の写真もUPされています。)
■ 東日本ボクシング協会公式携帯サイトボクシングモバイルの試合速報(有料)にも、試合内容と画像がUPされています。(無料ページもあります)
◎ライト級10回戦
近藤明広(チャンピオン/WBC世界同級29位/WBA世界同級8位/日東/14戦13勝6KO1敗)
vs
荒川仁人(挑戦者/WBC世界同級38位/OPBF東洋太平洋同級1位/
日本同級1位/八王子中屋/18戦16勝11KO1敗1分)
結果…判定勝ち2−0(95-95、96-94、96-94 )
今まで長らく応援をして下さいました、後援者の方々、ファンの皆さん、沢山の大きな声援、誠に有り難うございました!
荒川仁人選手がタイトル挑戦2度目にしてとうとう日本王者になりました!
日本ライト級タイトルマッチは初回から驚きの展開で始まりました。
王者近藤選手が2度程の強い右ストレートをボディに打ち込んで来た後、ジャブから回り込んでの右ストレートが荒川選手を捉え、キャリア初のダウンを喫してしまいます。その後も右ストレートをまたも好打してくるなど、近藤選手の過去2戦のタイトルマッチでの勝負強さを伺わせる攻勢をみせるなか初回終了のゴングが鳴りました。
しかし、続く2回から荒川選手がその持ち前の技術の高さを披露、左アッパー、左ストレートなどタイミングよく当て、初回の悪い流れを挽回しましす。
そしてそれ以降もジャブを外して右ストレートを合わせてくる近藤選手に対し、荒川選手はその右ストレートを外して逆に左アッパーをねじ込みます。更に左右アッパーをジャブ、ストレートいずれにも合わせ、クリーンヒットを重ねて行きました。
更に中盤になるとリズムを掴んだ荒川選手は左ストレートをボディに打ち込み、相変わらずの左右のアッパーで近藤選手の動きを封じて、コンビネーションでダメージを与えて行きます。6回には荒川選手の右フックがヒットし、ウィービングの後、近藤選手はバランスを崩すようにしてグローブをマットにつく場面もありました(ルールの上では明らかなダウンとなります)。その場面は流されダウン裁定とはなりませんでしたが、その後も連打で近藤選手を釘付けにし、試合の流れを完璧に引き寄せます。
続く7回、近藤選手はインサイドで身体をゴリゴリと前に出し、パンチをまとめ攻勢に出てきました。しかし、そんな攻撃的な近藤選手に対し、荒川選手はそのインサイド勝負でも攻撃に守備も加え対抗、打たせず更に打つ形でクリーンヒットし続けて行きました。
8回に入ると近藤選手は足を使ってリングを回り始めました。荒川選手はそれを足で追い、上下にパンチを散らし、激しく追い立てました。
9回には再び身体を預け、攻撃に出てくる近藤選手を荒川選手はまたも攻撃と守備を巧みに混ぜ、流れを譲りません。
そして最終10回、お互い全てを出し切るようにしてパンチを繰り出す中、試合は終了。判定での決着となりました。
そして95−95、96−94 、96−94の2−0により荒川仁人選手が日本ライト級新王者となりました!
初回のダウンこそあれど、その後は巧みなボディーワーク、攻守のテクニック、多様なパンチ、クリーンヒットの数でも上回り、正直、ドローの採点があった事には初回のダウン以上に驚かされました。
しかし、それ以上に驚かされたのは、今まで数多くの試合をワンパンチで終わらせてきた荒川選手の強打を浴びても、前に出てくる近藤選手のタフさ、最後まで落ちなかった攻撃力、そして王者としての執念でした。荒川選手は強い王者を破った事で更なる実力をこれからも見せてくれる事でしょう!
彼がボクシングを始めたのは9年前です。
身体の強さ、パンチの重さ等で頭角をすぐに現してきましたが、あの頃はまだ何者でもなく、また何者になってゆくのか、本人自体も分からないジムに数多くいた一練習生でした。
しかしそんな中、彼は自分の理想のボクシングを思い描き、それに近づいて行けるようにと努力を惜しまず、あきらめる事無く日々の練習、試合をこなしていきました。そうして自らの歩みで成長し、次第にジム内でも特別な存在へとなっていったのです。
そんな彼が、ある時期から自分が持つボクシングの理想とは別に、八王子中屋ジムは自分が引っ張って行くのだという決心していきます。
それは本来、彼が持つ自由奔放な飄々とした性格とはまるで違ったものではありました。が、ジム内の世代交代などで、誰かがつとめなければならなかった役割を受け入れ、周りを率いると同時に、自分のボクシングに対しても本気で理想へ向かう決心を決めたのかもしれません。
そのため、彼はこのタイトルマッチに様々な思いを込めていたのだと思います。
その意味において、彼はタイトルマッチに挑戦する一選手以上のプレッシャーを感じ、そしてそれを受け入れてこの日のタイトルマッチを迎えました。
応援してくれている皆の為に、またジムの為にこのベルトを。理想の自分のボクシングに近づく為にこの試合を。
そんな思いを持ち、彼は昨夜戦っていたのかもしれません。
だからこそジムの皆が彼のそんな思いを感じ、また彼にとっても今回のタイトルマッチが自分の為の過程であった、と思えるような成長をさらに見せてくれるのではないか、そんな特別な日になったのかもしれません。
仁人、本当におめでとう!そしてありがとう!
■ 荒川選手から、応援して下さった皆様へ
「皆さん応援有り難うございましたm(_ _)m
試合に向けての努力が、試合結果に結びついたので、本当に嬉しく思います。
今後に向けて、これからは基本に返って、基礎をしっかり作って行き、レベルアップを図って行きたいと思います」
■ 荒川選手のスポンサーであり、勤務先である田野倉建設株式会社さんのブログでも、今回のタイトルマッチの記事をUPして下さっています。
アドバイザー日記♪ 「チャンピオンっ!」(2010.4.23up)
アドバイザー日記♪ 「メッセージ。」(2010.4.24up)
■ 動画をUPしました。携帯からも見られます。
2010.4.22 荒川仁人の試合1(携帯用)
2010.4.22 荒川仁人の試合2(携帯用)
■ 写真提供:こんどうさん
こんどうさんの写真館(下の4枚以外の写真もUPされています。)
■ 写真提供:渡邊文幸
渡邊文幸PhotoGallery(下の4枚以外の写真もUPされています。)
■ 東日本ボクシング協会公式携帯サイトボクシングモバイルの試合速報(有料)にも、試合内容と画像がUPされています。(無料ページもあります)
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