期待通りの試合!期待以上の成長! 林和希VS宮崎辰也
(写真:こんどうさん)
==第4試合==(裏メイン)
【S・ライト級 6回戦】
林 和希(八王子中屋/6戦4勝4KO1敗1分)
vs
宮崎辰也(マナベ/8戦5勝5KO2敗1分)
結果…4R19秒TKO勝ち
6月13日、後楽園ホールで行なわれた『第30回ファイティング・スピリット・シリーズ/ダブル日本タイトルマッチ』のアンダーカード。豪腕対決”暴れん坊将軍”林和希VS宮崎辰也のスーパーライト級6回戦は、裏メインとも呼ばれるにふさわしい程の大歓声で溢れ返りました。
立ち上がりからヒートアップすると思われた中、以外にも互いにジックリと力を押さえながらのスタート。林はジャブを上下、早いワンツー、そしてブロックで前に出て行くと、宮崎選手は細かいパンチ、織り交ぜるように大きな左ボディを打ち、序会終盤には強烈なブローを見せ合いました。
そして2回から試合は大きく動きます。林がジャブから左フックを上下に打ち分け、更には相手の打ち終わりを狙ったカウンターで一気にペースを上げていくと、対する宮崎選手も接近戦でアッパーを巧みに打ち上げ、ボディへと繋いでいきます。
そんな2回中盤、宮崎選手のパンチで林がバランスを崩しローブローを打ってしまいました。レフェリーの指示で休憩が取られる中、宮崎選手は大丈夫だとレフェリーではなく、林に対し手を上げました。
そんな好漢、宮崎辰哉。彼は試合前から言っていました、
「判定で勝つぐらいならKOで負けた方が良い」
そんな彼の言葉に集約されるような展開が、ここから始まりました。
互いに接近して危険な距離で、危険なブローを放ち合うと林の左が猛威を、そして成長をみせました。フックを上下に散らし、ガードもしっかりと固める中、本命の左を顔面に叩き付けました。たまらず宮崎選手の腰が落ち、ダメージの見える中、なんとかクリンチで凌いでいきました。
しかし3回、林が飛びかかるようにして更に前に出ると、宮崎選手はボディ、ストレート、アッパーと繋げてから渾身の左フックで今度は林にダメージを与え、更に攻めて出てきました。林もその殴り合いに対抗。そして会場の観客達も熱狂でもって2人をもり立てます。ブロックやウィービングによるディフェンスを混ぜていた分、回復した林はラスト10秒で攻め込み見せ場を作ります。
そして迎えた4回、林の放った左フックで宮崎選手が再びぐらつくと、レフェリーが宮崎選手を抱えるようにしてストップ。大歓声の中、林和希が復帰戦を4回TKOで勝利を収めました。
KO負けからの復帰、骨折していた顎への不安、様々な思いがあったのか、試合終了後、林が暴れ回るようにしてリングを駆け回り落ちそうになっては飛び上がりました。それは決して褒められる勝者の行動ではありませんでしたが、どれほどこの日、林が緊張を持って臨んでいたのかがよくわかりました。
何より林が期待通りの試合、そして期待以上の成長を試合の中で見せてくれてたのが嬉しくてなりません。
しかしこの日の成長も全ては強者、宮崎辰也の存在があったからこそ。
「もっと上でまたやろう」
林は戻った控え室で再び出会った宮崎選手にそんな会話をかわしたそうです。
その日が来るまで、2人の今後の更なる成長を願います。
皆さんも変わらぬ2人への応援よろしくお願い致します!有り難うございました!
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