(写真提供:渡邊文幸)
==公開スパーリング==
荒川 仁人(WBA世界ライト級6位/WBC同級7位/日本ライト級チャンピオン/八王子中屋/22戦20勝14KO1敗1分)
vs
芋生 敏幸(八王子中屋/1戦1勝)
先日行なわれた重量級W日本タイトルマッチ。そのアンダーカードで出場する予定だった芋生敏幸選手の試合は、直前で相手選手の怪我によりキャンセルとなってしまいました。
その為、急遽同僚の日本ライト級王者 荒川仁人選手との特別スパーリングが後楽園ホールで行なわれる事になりました。
スパーリングの方は両者、終始手を出し合う見応えあるものとなっておりました。荒川さんの言葉、「お客さんの前でやるからには手を抜かずにやろう、」との声のおかげで芋生も自分の出来る事をしっかりと見せたのだと思います。
実際にこのスパーの前、激闘を他の場所で繰り広げていた荒川さんはギリギリだったとか。もしもう1ラウンドあったら
そんな2人を見て、出来る事なら一時は決定していたキューバの至宝、ユリオキス・ガンボア選手とのスパーを実現させてあげたかったという思いに駆られました。
芋生の試合がキャンセルとなる代わりに急遽出たガンボア選手とのスパーのプラン。何故その案が出たのかと言えば、この試合日の8日、昼過ぎ、荒川が角海老ジムにて来日中のガンボア選手とスパーが予定されていたからです。
それを後楽園で公開スパーとして行なう、容易に進められる話ではないと思っていたし、実際、難しくもありました。しかしそんな交渉をしていた最中、芋生は言いました、
「ガンボアと出来るのなら、(今回受け取るはずだったファイトマネーやそれ以上)全部出しますよ!」
この言葉でジムの関係者は彼にスパーをさせてあげたいと本当に思い、一時は決定という所まで話を進める事が出来ました。一人の4回戦ボクサーの心意気が元メダリスト、世界トップレベルのボクサーを後少しの所までの呼ぶ原動力になったのです。
彼はこのスパーが実現した際の価値をしっかりと理解していました。荒川のため以上にこの公開スパーは彼の為に行ないたいと、本当に思いました。
しかし現実はやはりそう甘いものではなく、ガンボア選手とのスパーは荒川さんのみが角海老で行なうことで落ち着きました。
しかしそれでも会場まで来てくれたガンボア選手を始め彼のチーム、また彼をホールまで連れて来てくれた関係者の方々、本当にありがとうございました。
芋生はこのキャンセルの穴埋めとしてすぐにでも次の試合が組まれると思います。もしその試合が決まったのなら、彼には今回の経験を存分に活かして欲しいと思います。
芋生を応援して下さる仲間の皆様、今度こそ試合を、しかも良い試合を見せてくれると思いますので、何卒、変わらぬ応援よろしくお願い致します。
ありがとうございました。
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